News
&
Column
Ethereumの高速処理実現に向けた基礎研究を完了
SingulaNet株式会社(東京都港区、代表取締役社長:町浩二)は、シンガポールの製造技術研究機関であるSIMTECH※と共同でEthereumの基礎技術の研究を実施し、論文「Function-level Bottleneck Analysis of Private Proof-of-Authority Ethereum Blockchain」を2020年3月24日に公開しました。
研究結果
本研究論文では、Ethrerumに独自のログ出力メソッドを追加して各処理の所要時間を計測し、トランザクション・ブロック生成において高速化のボトルネックになっているファンクションとその原因を特定しました。
本研究において、Ethereumが具備しているCPUスレッドの並列処理が十分に機能しきれておらず、改善の余地があることが判明しました。
今後の活動
SingulanetとSIMTECは本研究結果を公開することで世界のEthereumの技術コミュニティに貢献するのみならず、Ethereumの処理の高速化及び安定化をもたらす次世代インフラの構築を目指しています。現在、企業向けに利用可能なEthereum(PoAアルゴリズム:Clique)においては、1,000件/秒程度の処理が可能ですが、本研究で判明した並列処理の課題を解決することで、秒間1万件以上の処理が可能な次世代Ethereum基盤の早期実現を目指します。
本件に関するお問い合わせはSingulaNet株式会社 広報窓口 メールアドレス:info@singulanet.comまでご連絡ください。