ブロックチェーン導入に欠かせないBaaSの存在

この記事は第一回目に公開した“BaaSの最新情報とサービス比較”の第二弾となります。

簡単にBaaSとは、 とはBlockchain as a Serviceを略したサービスのことを指し、クラウド上でブロックチェーンの開発・運用を可能にするプラットフォームです。SaaSのデータベース部分をブロックチェーンに変えたとイメージしていただければ、わかりやすいのではないでしょうか?BaaSを利用することで複雑な作業は大幅に減り、人的リソースとコストの削減が見込めます。難易度が高いとされていたブロックチェーン開発がBaaSにより、企業にとって導入しやすいものへと変化してきています。

今回は前回紹介した、ビックプレイヤーの他にもBaaSを提供する企業を紹介していきます

目次

  • SAP
  • Kaleido
  • Hewlett-Packard Enterprise
  • ARDOR
  • Mijin
  • Miyabi
  • Ginco
  • TECHFUND
  • Alibaba
  • Baidu
  • Tencent

SAP

SAP / SAP Cloud Platform Blockchain

ドイツを拠点とする世界最大のERP(Enterprise Resource Planning)企業であり、BIG3に次いで大きなソフトウェア会社でもあります。比較的BaaSへの参入は新しい方ですが、定額制料金を採用していることから、コストを変動せずにサービスを進められます。簡単な開発から試してみたいのであれば、ひとつの有力な選択肢になり得ると考えられます

Kaleido

ConsenSys Enterprise Businessのプロジェクトのうちの一つです。スイスを拠点にしたベンチャー企業でEthereumの共同創設者であるジョセフ氏によって設立されました。数分でのデプロイを可能にし、基本操作すべてがブラウザ上で完了します。

Hewlett-Packard Enterprise

アメリカを拠点とする主にコンピュータやコンピュータ関連製品の開発・製造・販売・サポートを行う企業です。ブロックチェーンを利用する顧客の「100%なフォールトトレランスシステム」を求める要望により、HPEの提供するBaaSは、ミッションクリティカル環境をサポートするサービスを提供しています

ARDOR

オランダを拠点にブロックチェーン開発を手がけるJelurida社が2013年にリリースした仮想通貨Nxtを進化させたのがARDOR(アルドゥール)になります。またPoS( Proof of Stake )を実装させた最初期のブロックチェーンとされています。オープンソースのマルチチェーンネットワークが特徴的な新しいタイプのBaaSプラットフォームです。クラウドサービスはないため、別で用意する必要があります

Mijin

仮想通貨取引所Zaif などを運営していた(現在は事業譲渡が完了し業務は正式に終了している)テックビューロホールディングス社が、BaaSプラットフォーム提供のために始めた新たなサービスです。NEM財団との業務提携により今後は海外への展望も見据えているようです

Miyabi

仮想通貨交換業者であるBitFlyerによって提供されるBaaSになります。全国銀行協会に実証実験環境を提供するベンダー*4社のうち一社に選出され2017年にパートナーベンダーとして選定された実績があります

(その他3社:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社日立製作所、富士通株式会社)

Ginco

仮想通貨ウォレットアプリの提供を主に行っている日本企業になります。Microsoftとの提携により、今後はブロックチェーン開発時に必要になるノードのホスティング・拡張API提供を行うフルマネージドなノード構築・運用に注視したインフラのサービス提供を行います

TECHFUND

TECHFUNDの提供するBaaSは、ウェブエンジニアでも簡単にブロックチェーンを扱える様にと、開発に必要なインフラ設定を数行のJavaScriptとGUIで行えるようにした新しいタイプのBaaSといえるでしょう。提供元のTECHFUNDはスタートアップ支援事業を主に展開しており、現在はブロックチェーン開発支援としてACCEL BaaSを発表しています

Alibaba

中国大手クラウドベンダーのアリババが提供するBaaSは、どのような業種・規模の開発にも対応することの出来る極めて高性能なBaaSといってもいいでしょう。中国国内のみではなく欧米、ヨーロッパ諸国、東南アジアを中心にサービス展開をしていく模様です。コンサルティングサービスを受けることもできるので開発に割り当てる時間が少ないといった場合にはアリババは有力的な選択になり得えるといえるでしょう。

Baidu

中国・北京を拠点地に置き、検索エンジンや地図アプリなどを提供するIT企業です。世界の検索エンジン市場シェアはGoogleに次いで2位につけています。2019年初期に独自のプロトコルを実装したブロックチェーン「XuperChain」がオープンソース化され、現在はBaaSとして提供されています。

Tencent

アジア最大のIT企業ともいわれるTencentは、中国国内のインフラに不可欠なWechatなどのコミュニケーションツールアプリ、動画配信サイトを提供する企業です。近年ではゲーム分野においてもめざましい活躍が見られ、その技術を生かしたBaaSのプラットフォームにも期待値が高まることでしょう。

まとめ

本記事はサマリー版になっておりますので、全文をご覧になる場合は、こちらからお問い合わせください。