
前回の記事では、著者の合コンでの体験談と絡めて中央集権・非中央集権について説明した。
今回の記事を読み始める前に是非読んでおいてほしい。理解が深まるだろう。
「まだ、ブロックチェーン=ビットコインって勘違いしているの?」
ブロックチェーンで浮気をブロック!
学生の頃、付き合っていた彼氏の家にサプライズで訪れたら、
全然知らない女性が家でくつろいでいて、お互いに我こそが彼女だと
認識をしていた。なーんて、軽くドラマみたいな展開に陥ったことがある。
自分はずいぶん貴重な体験をしたな、と思っていたら
女友達の間では、まあまあ起こるハプニングだったらしい。
もし未来で、このようなトラブルを回避するサービスが誕生するとしたら、
そこではブロックチェーン技術が使われているだろう。
読み終わるころには、あなたはブロックチェーンの知られざる一面に気づき
ブロックチェーンの社会的実装を待ち遠しく思うかもしれない。
恋愛遍歴書で証明するステータス
学歴・職業・収入・結婚に証明書があるなら、
カップルもお互いに、ステータス証明できてもいいのではないだろうか?
ブロックチェーンで証明する恋の遍歴書だ
ブロックチェーンなら高いセキュリティで個人情報を守りながら
改ざんができない恋愛遍歴を残すことが出来る。(怖さも若干感じるが…笑)
証明書によって、認識していない二股が起こることも、
認知されていない既婚者が合コンに参加することもなくなるのだ。
担保がない恋愛において、ブロックチェーン技術が新たな信用を創出する。
「わたしたち(おれたち)って、正式に付き合ってる?」
などという、やぼったい質問をする必要もない。
ブロックチェーンに書き込まれた履歴がすべてなのだから。
(逆を言えば、書き込みたくないと言われた時点で、
恋愛関係であれば、終了にしたほうがいい。)
ブロックチェーン恋愛遍歴書が信用に足ると言えるのは、
① このシステムが非中央集権で、
② 情報の真正性がみんなで検証されており、
③ 改ざん出来ないためである。
非中央集権 = 分散することでデータの改ざんとサービス停止のリスクを回避
- ブロックチェーンのデータは複数の検証者によって監視されているので、特定の人や組織によってデータが改ざんされない
- サーバー停止攻撃に強い
(複数のサーバが同一の情報を保有しているので、どれか一つが攻撃されても他のサーバが稼働していれば何ら問題はない)

中央集権的システムによって恋愛遍歴書が管理される場合のリスク
- 管理権は一つの会社なので、預かっている情報を改ざん・隠蔽の有無を監視できない
- 会社の事業の状況次第でサービスが終了する

ブロックチェーンに記す恋の履歴
ブロックチェーンに一度情報を書き込むと、改ざんはほぼできない。
ブロックチェーンに書き込んだ情報を日常生活の何かに例えるとしたら、
油性ペンで書いた消すことのできないものをイメージしてほしい。
ブロックチェーンに書き込んだ情報の履歴は、書き換える方法がないのである。
技術者でさえも、一度システムに書かれた履歴情報を更新することは出来ない。
油性ペンで書いた痕跡が消せないのである。
情報が改ざんされていないかみんなが監視している
ブロックチェーンに新たな情報を書き込むとき、
これまでの記録された情報と一致するか、みんなで検証作業をしている。
例えば、あなたが過去に恋人Aと交際していたとして、
その事実が今にして思えば黒歴史に過ぎるので無かったことにしようと思い、
捏造情報を無理やりにでも作成して保存しようとする。
しかし、その捏造された情報を作成することが出来たとしても、
他のみんなにそれが正しい情報として、承認されなければ排除される。
過去の情報を検証する人には賞金が与えられる為、
多くの人は正しい情報を探してつなぎ合わせていく。
間違った情報を承認するメリットがないからだ。
永遠の愛の証明にブロックチェーン?
さて、いかがだったことだろうか?
ブロックチェーンに愛を示すことが出来れば、あなたは大切な人のために記したいと思うだろうか?
実際に、LGBTの結婚イベントでは、第三者の判断によって結婚の可否を判断するべきではないという点から、ブロックチェーンに2人の愛を刻んで新しい結婚の形を実現しようとしていた。
このように、ブロックチェーンがもはや金融サービスのみならず、
様々な日常で利用される当たり前のサービスとなる日もそう遠くない。
求める人さえ言えば、恋愛遍歴書のようなサービスも実現できるという訳だ。
さて、 あなたは、恋の遍歴書をロマンチックと捉えたか
それとも恐怖の履歴だと捉えたか。著者としては是非を問うてみたい。